神の島久高島でゆったりとした時間を過ごす

離島・久高島はこんなところ

久高島は、沖縄本島南部に位置する知念岬の東海上、5.3kmにある北東から南西方向にかけて細長い島です。
周囲8.0km、総面積は約1.38 km²とかなり小さな島ですが、海岸沿いには珊瑚礁で出来た礁湖が広がり、沖縄では珍しくリゾート化されていない、昔そのままの風景が残されているところです。

始祖“アマミキヨ”が降臨したと云われ、琉球王朝時代、歴代の琉球国王は欠かすことなく、久高島を参詣したといいます。
琉球の五穀発祥の地として神事が行われ、神の島として現在もなお、神秘的なムードを漂わせるスポットとして知られています。

久高島までのアクセス

手つかずの自然の残る久高島が、リゾート化によって、自然が破壊されなかったのは、この島特有の風習が残されていたからです。
実際にこの久高島にも、リゾート化の話しが持ち上がりましたが、1988年に「久高島土地憲章」として明文化されたことにより、リゾート計画は断ち消えになりました。

島内は今もなお、昔の姿がそのまま残されており、観光化とは程遠く島には交通機関などはありません。
久高島までのアクセスは、沖縄本島と久高島を結ぶ航路、安座真(あざま)港 – 徳仁港間を利用しています。
現在、フェリーと高速船が運航しており、合わせて6往復、約片道15分から20分程度で来訪することができます。

久高島のおすすめスポット

久高島は、沖縄本島からたった5kmしか離れていないにもかかわらず、海の透明度とその美しい光景は目を見張ります。
長距離の運航が苦手で、離島を楽しみたい方にはかなりお勧めで、島巡りにはレンタル自転車がお勧めです。
船の待合所を始め、数か所でレンタルすることが可能で、澄みきった青空と自然を満喫するには最適な方法と言えます。

久高島のおすすめポイントとしては、昔ながらの集落が残っているレトロな街並みが、沖縄に来た事を再確認させてくれます。
ほかにも、イシキ浜や星砂の浜として知られるウパーマ浜、メーギ浜・カベール岬・ヤグルガーからの景色などがお勧めです。

久高島の特産とマナー

久高島の特産としては、モズクや海ブドウがあまりにも有名です。さらに有名なのがイラブー汁、この島の特産として、エラブウミヘビを燻製にしたものを煮込んで作る琉球伝統料理です。
また最近では、健康食として注目を集めているノニも久高島の特産です。
現地では、ぷっかかー茶と呼ばれる、ノニの葉を用いたお茶が特産品として販売されています。

最後に、久高島へ来訪した際に、マナーとして覚えておかなければならないのは、各所に点在する御嶽・拝み所・殿・井などは、聖域として奉られている男子禁制の場所です。
ガイドブックなどで、紹介されてはいますが、うかつに近づいてはいけない場所です。