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美味しいクルマエビは久米島がオススメ!どうやって行く?

沖縄の中でも本島からフェリーで足を運べる久米島は、1970年代からクルマエビの養殖で広く知られています。
九州からクルマエビを仕入れて試行錯誤しながら養殖を行い、何度も失敗や挫折を繰り返しながら、現在ではクルマエビの生産量では日本一の規模を誇る一大産業へと発展しました。
クルマエビの旬は、11月から5月にかけてです。
この時期には東京から久米島への直行便は出ていないため、東京や大阪からアクセスする場合には沖縄本島からフェリーでのアクセスとなりますが、おいしいクルマエビを堪能しようと年間を通して数多くの観光客が島を訪れます。

久米島のクルマエビ養殖産業を支えているのは、水深200m以上にもなる海洋深層水です。
ゆっくりと時間をかけて循環している海洋深層水は、高い水圧がかかることによって水がゆっくりと熟成されるという特徴があります。
大気や陸における汚染などは一切なく、細菌含有率も一桁台です。
この高品質の海洋深層水を使い、久米島のクルマエビ産業は現在でも成長し続けているのです。

おすすめしたいポイント

久米島にはこのクルマエビを養殖している養殖場があり、観光客は見学ができます。
年間を通して見学することは可能ですが、おすすめはやはり旬となる11月から5月の冬季です。
冬と言っても久米島は年間を通して温かいので、寒すぎて屋外の観光が無理という心配はないでしょう。
旬の時期に養殖場を見学すると、クルマエビを出荷する様子を見ることができます。
その際には、エビを選別する作業が工場内で行われますが、ここでクルマエビを試食させてもらえるというビッグな特典もあります。

エビの選別作業は、朝7時ごろからスタートします。
かなり早いので、選別作業を見学したい人は島内に前泊しても良いですし、早朝に沖縄本島からフェリーで足を運ぶという方法もアリでしょう。
ただし、毎日クルマエビの選別や出荷をしているとは限らないため、足を運ぶ際には事前に電話で確認することをおすすめします。

このクルマエビ養殖場は、養殖している場所を見学するだけでも圧巻です。
養殖池は大きな池が4面あり、そこで毎年6月ぐらいにクルマエビの赤ちゃんが放水されます。
赤ちゃんの大きさはわずか3mm程度なのですが、半年という時間をかけて約15cmぐらいまで成長し、旬を迎える時期に水揚げされるという仕組みになっています。
この養殖池に使われている水が、久米島近郊からくみ上げてくる海洋深層水なのです。

久米島には、エビの養殖場以外にもたくさんの観光スポットがあります。
天然記念物に指定されている海岸沿いの畳石をはじめ、ウミガメの水族館などは、時間や季節を問わずに見学しやすいスポットではないでしょうか。
美味しい沖縄グルメを楽しめる店もたくさんあるので、ぜひ足を運びたいものです。