伊良部島幻の逸品黒糖アイスを食す

離島・伊良部島はこんなところ

宮古列島の島のひとつ伊良部島は、宮古島の北西約5kmに位置する総面積29.06km²の島です。
島全体は平たんな地形で、ほかの離島と同様に、隆起サンゴの島として知られています。
主要な交通手段として、宮古島平良港と佐良浜港の間で運航が行われていましたが、2015年に伊良部大橋が完成したことから、現在は廃止されています。

宮古島との間で、陸路でつながったことから、美しい伊良部島の景観やビーチに行きやすくなり、これまで以上に観光スポットとしての重要な位置づけがなされています。
史跡や観光名所なども多く、ユッカヌヒーやハーリー・伊良部島マラソンなどのイベントも毎年開催されています。

下地スーパーでしか買えない黒糖アイス

沖縄といえば、サトウキビで作った天然の砂糖、黒糖の存在は欠かすことのできないものです。
沖縄の名産、サトウキビは、こうした伊良部島以外にも各所で生産されています。
黒糖に限らず、サトウキビで作った砂糖は、様々な料理の味付けや加工食品などに利用されています。

以前日本語表記では、甘蔗と記していましたが、サツマイモの甘藷と同んでまぎらわしく、現在はサトウキビあるいは黒糖と表記されることが多くなったようです。
この黒糖を使った黒糖アイスは、地元でもすぐに売り切れてしまうほどの大人気で、伊良部島でもここ下地スーパーでしか購入できません。

黒糖アイスの味

気になる黒糖アイスの味ですが、その前に黒糖アイスがどのようなものなのか、簡単に説明しておきましょう。
黒糖アイスは、普通のアイスクリームと同様に、紙の容器に入れられています。
スーパーの掲示にも、「宮古島産黒糖使用手作りアイスクリームここでしか売ってない!限定品」と書かれているように、こちら下地スーパーでしか購入することはできません。

黒糖アイスの色ですが、思ったよりも黒くはなく、ベージュがかったチョコレートムースのような色目をしています。
軽く溶かして食べるのが通の食べ方ですが、非常にクリーミーで滑らかな舌触りは、上質な牛乳を使っている証拠と言えるでしょう。
下地スーパー
住所 沖縄県宮古島市伊良部伊良部22
営業時間 7:30-20:00
日曜定休
無料駐車場あり
黒糖アイスの価格:380円

黒糖はこうして作られている

これまで黒砂糖は、黒くて不純物が多く、上品な味を求める消費者には敬遠されがちでしたが、現在は黒砂糖の良さが再評価されるまでになりました。
黒砂糖ができるまでの工程は、サトウキビの搾り汁の不純物を除去し、地窯で煮詰めていきます。
とはいえ、それまでの工程はすべて手作業で行われ、暑さとの戦いでかなりの重労働です。

現在黒砂糖は、密分・カルシウムや鉄・亜鉛などのミネラル分が含まれており、糖分は砂糖の中で最も低い糖類です。
渋みや苦味といった雑味が、深い味わいを引き出してくれるため、料理が引き立ち健康食品として注目されるようになりました。
以前は、加工黒糖や粗糖に糖みつをませ、黒糖として販売されていましたが、現在は認証制度の制定により、本物の黒糖だけしか販売する事はできません。