美しい景色に恵まれている石垣島の中でも特に絶景ポイントとして名高いのが、野底岳です。
地元の人からは「マーペー山」または「野底マーペー」と呼ばれている野底岳は、石垣島を一望にできる恵まれたロケーションに位置しています。
野底岳の登山口へのアクセスは、石垣島空港から車で約30分、石垣島の市街地からは約45分の道のりです。
野底岳の登山コースには2種類あり、本格的な45分コースと楽な15分コースのいずれかを選ぶことができます。
45分コースのほうは山のふもとから登っていく本格的な登山コースで、一方の15分コースは8合目まで車でアクセスし残りを歩いていくだけなので、登山が苦手な人にはおすすめです。
15分コースを選ぶ場合には、野底林道に入って「野底マーペー登山道入り口」と書かれた緑色の看板を目指します。
ただし、200mの地点からの登山なので、楽とはいえかなりの急勾配で滑りやすいので、滑りにくいトレッキングシューズを用意していくのがおすすめです。
野底岳の標高は280m、石垣島では標高526mの於茂登岳(おもとだけ)に次いで、二番目に高い山です。
海沿いにあり、石垣島を360°俯瞰できることで有名な観光スポットで、トレッキングが盛んな場所としても有名です。
野底岳にはマーペー伝説があり、山頂からはマーペーが祈っているような姿の岩もあります。
この岩に触ると願いが叶うと言われていますので、山頂まで登ったらぜひ岩に触って、記念撮影をしてみたいものです。
マーペーというのは、石垣島から約20km離れたところにある離島・黒島から琉球王国時代に野底山エリアに強制移住させられた女性の名前です。
マーぺーには黒島にカニムイという恋人がいたのですが、強制移住をさせられてしまい、毎日カニムイのことを想って泣いて暮らしていました。
カニムイのことが忘れられないマーぺーは、カニムイがいる黒島を一目見ようと野底岳へと向かったのですが、山頂からは黒島が於茂登岳の影になってしまい、臨むことができません。
その衝撃で嘆き悲しんだマーぺーは、祈る姿のまま、岩になってしまったということです。
悲恋の場所であった野底岳も、現在では恋愛成就のスポットとして人気を呼んでいます。
野底岳トレッキングのコースを開催している会社もいくつかありますので、参加してみるのも楽しいかもしれません。
ニコラスツアーが開催している「【石垣島】360度パノラマビューの野底岳(マーペー)トレッキング」コースでは、1日に2回、初心者向けのコースを開催しています。
所要時間は約1時間、長靴などもレンタルすることができますし、市街地のホテルまでの送迎サービスも利用できます。